飯田歯科コラム
歯科コラム

糖分だけじゃない!実は虫歯の天敵だった「酸っぱい」食べ物!

2017年11月30日 (木)

虫歯を予防するためには、糖分だけ避けておけば良いと思っていませんか?「糖分=虫歯の天敵」のイメージは強いですが、実はもうひとつ虫歯の天敵が存在していることをご存知でしょうか。その答えは「酸っぱい」食べ物です!ここでは、虫歯ができるメカニズムと共に酸っぱい食べ物が虫歯の原因となる理由について詳しくお伝えしていきます。「虫歯をつくりたくない!」「なぜか虫歯ができやすい」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。

知っておきたい、虫歯ができるメカニズム
知っておきたい、虫歯ができるメカニズム
最初に、虫歯ができるメカニズムについてご紹介しましょう。人間の口の中は、普段は弱酸性に保たれています。口の中にはたえず虫歯菌が存在していますが、エサとなる食べカス等がないときには、虫歯菌は増殖しませんので何も問題はありません。しかし、食べカスのように糖分を含むエサを見つけると、その糖分をエサに酸をつくり始めます。
人間の歯の表面は、エナメル質で覆われています。酸は、そのエナメル質を溶かしてしまう直接の原因!最初は小さな穴が開いていく程度ですが、その中に虫歯菌が入り込んでしまい、穴をどんどん大きくさせていきます。そしてその結果、痛みが生じる「虫歯」という状態が出来上がるというわけです。虫歯菌は糖分をエサに酸をつくり、その酸がエナメル質を溶かしてしまうこと。糖分と酸、虫歯ができるには両方が必須というわけです。

酸っぱい食べ物が虫歯の原因になる理由
虫歯菌と糖分が結びつき発生した酸がエナメル質を溶かしたとしても、口内が普通の状態であれば唾液の力によって、自然とエナメル質が再生されます。そのため、虫歯になることはありません。しかし、エナメル質を溶かすスピードが早かったり酸の量が多かったりする場合は再生スピードが間に合わないため、虫歯ができてしまいます。
ここでポイントとなるのが、酸性の食べ物。つまり酸っぱい食べ物です。酸性の飲食物は虫歯菌のエサになる心配はありませんが、エナメル質を溶かす力があるため、結果的に虫歯をつくる原因のひとつになっています。
特に、レモンやグレープフルーツ、またはオレンジやライムといった酸味が強い柑橘系の食べ物には、クエン酸が大量に含まれていることをご存知でしょうか。クエン酸は、エナメル質を溶かしてしまう代表的な成分。また口腔内が弱酸性から酸性に進むと、カルシウムやリンなども溶けてしまうため、歯の健康を考えるとできるだけ避けるべきだと言えます。柑橘系の果物以外にも健康に良いと言われているお酢などにもエナメル質を溶かす原因が潜んでいるため注意が必要です。

酸っぱい食べ物を食べるとき、食べた後に気をつけたいこと
酸っぱい食べ物を食べるとき、食べた後に気をつけたいこと
歯の健康維持という面から見るとあまりおすすめできない酸っぱい食べ物ですが「ビタミンCを摂取したい」「クエン酸でリフレッシュしたい」などの目的を持って、飲食する人も多いもの。ここでは、食べるとき、食べたあとに気をつけたいポイントについてお伝えします。食べたいものを我慢する必要はありません。食べ方を工夫して、虫歯予防をしながらおいしく好きなものを食べましょう。
酸っぱいものを食べるときは、ダラダラと食べ続ける、飲み続けるのではなく時間を区切ることが大事。デスクワークの間中、机の上にオレンジジュースが置きっ放しの状態になっているという方は、すぐにその習慣をやめましょう。またできるだけ歯に酸がつかないようにすることも大事です。ジュースであれば口いっぱいに含むのではなくストローで飲むという方法もあります。
次に、飲食後の注意点についてお伝えしましょう。酸っぱいものを飲み切ったり、食べ切ったあとはすぐに歯磨きをすること。通常の飲食後よりも念入りに歯磨きをしてください。また、酸性が強い飲食物を口にしてから数時間は酸性の強い飲食物の摂取は控えましょう。エナメル質が再生しようとしている部分に、酸で追い討ちをかけることになってしまいます。また、酸っぱいものが好きでよく摂取するという自覚のある人は、定期的に歯医者さんに通い、歯のメンテナンスを心がけることも重要です。

糖分と酸味が含まれているフルーツは、量に注意
虫歯の点滴である酸っぱい食べ物の話を聞くと、果糖とクエン酸が含まれているフルーツには歯の敵のようなイメージを抱くかもしれません。しかし、オレンジジュース1杯やみかんひとつを毎日摂取したからと言って、その後すぐに虫歯になるわけではないのです。フルーツはビタミンCの宝庫であり、クエン酸は疲労回復の強い味方。歯医者さんも、適度なフルーツ摂取に関しては推奨していますのでご安心ください。
だからといって飲みすぎ、食べ過ぎは禁物です。適度な量を意識して飲食するようにしましょう。それは糖分、酸味関係なく全ての食物に言えることです。自分の口腔内が今どのような状態になっているのか、酸によりどれくらいエナメル質がとけかけているのか等、詳しいことが知りたい方は、まずは一度信頼できる歯科医院へ行きましょう。検診を受け、今の歯の状態を知った上で酸っぱい食べ物の食べ方や歯磨きの方法など、細かく相談していくことを推奨します。


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