インプラント

スプリットクレスト

スプリットクレスト
抜歯する前の正常な歯と歯の根の状態です。歯の根は歯肉の下で固い皮質骨があり、その中は軟らかい海綿骨があります。
スプリットクレスト
抜歯をすると、歯の外側の骨が主に吸収してしまい、それに伴い外側の歯肉も退縮してしまいます。
スプリットクレスト
このままインプラントを埋入すると、歯肉が下がっているので長い歯になってしまいます。また、インプラントが骨から出てしまっているのでいろいろな刺激で本体が露出する可能性が高いです。このような時にはもちろんこのままではなく紫点線部分まで骨を足すのです。GBR治療にこの部分はアップされておりますが、顆粒が崩れる可能性があります。
スプリットクレスト
より安全に骨の中にインプラントを入れるのに骨を分割する手術方法がスプリットクレスト治療です。
赤線に骨を分割し、赤点を中心に緑斜線部を左側に開きます。
スプリットクレスト
このように開くことにより一番欲しい吸収した部分に本人の生活している骨の塊で覆うことが出来ます。
以前からこの治療方法はありましたが、赤線できれいに分割するのが臨床上は大変なのです。バーで削るとそのバーの幅の骨が無くなってしまいますし、細く削るほどバーの先を冷やすための注水が届かず熱により骨にダメージを与えるからです。最近日本にも導入され始めたマグネティックマレットを使用すると簡単に分割できます。
スプリットクレスト
それでは、何度開くとインプラントを埋入できるでしょうか?社会人になるとあまり役に立たなかった中学数学で計算してみます。
1辺10mmの長さを2x度開くと、2等辺三角形になりますから底辺に垂線を引きます。底辺の長さがインプラントの直径4.45mmになる角度を求めます。
 
2×10×tanx=4.45
tanx=0.225
正接 (tan)の対応表より 
x=12度 の時に0.2126
x=13度 の時に0.2309  ですので、
求めたい角度 2xは約25度になります。
無理なく骨が拡がる範囲内だと思います。
スプリットクレスト
インプラントを安定させるために、動かしていない先と右側の骨(紫部)を削合か器具で押し広げます。
これで、インプラント周囲は自分の骨で囲むことができます。
スプリットクレスト
インプラントを理想的な方向と深さで埋入できます。動かした部分は吸収しにくい皮質骨で覆われていますが、念のために必要であれば吸収しにくい骨材料(紫部)で一層薄く覆いそれが安定するように吸収性のメンブレン(緑色)で覆います。歯肉の奥の厚みがある部分で増えた体積を歯肉が覆うことができるように切断します。(減張切開)。この奥には筋肉もあり術後の腫れや痛みの原因になりますが、手術を成功させるために必要な処置になります。
スプリットクレスト
片方の歯肉が引き伸ばされ骨を増やした部位より離れた場所で縫い合わされます。これにより傷が治癒する間に雑菌により感染するのを防ぎます。通常抜糸は1週間後と2週間後に分けて行います。術後に腫れて膨らみますので、仮の歯の下に食い込んで歯肉に穴が空かない様に仮の歯の下に隙間を開けますので1週間は見た目が少し悪くなります。取り外しの入れ歯を入れている場合は腫れが引くまでは無理に入れないでください。

血液再生療法

自家血液製剤(PRF・CGF・AFG)

自家血液製剤

CGF(PRF)はガラス管表面との接触摩擦によりシリカの為か陰性電価の為か現在は不明であすが、これにより血管破損と勘違いして内因性経路が働き10分くらいで凝固します。遠心力があるために重い赤血球を残してFibrin同士が血小板や白血球を巻き込んで固まった物です。
AFG(Autologous Fibrinogen Glue)自己フィブリノーゲンのり(接着剤)はプラスチック管を使用します。2010年に日本の黄先生(Dr.Huang)により開発されました。
ガラス管ではないためにFibrinogenをFibrin に変えることなく存在します。つまり、
Fibrinogenを多く含む血漿になります。これを骨補填材と共にガラス容器に入れるとFibrinに変化して一緒に固まるのです。

日本でも一時P.R.P.という血小板を濃縮してその中に含まれるGrouth Factorが重要視されていた時代がありました。しかし、その効力はないことがすでに証明されています。
(左3本がCGF(PRF)、右端がAFG)

自家血液製剤
CGF(PRF)を取り出すと上の二つの塊のようなプルンとしたものです。これを潰すと右下の膜のようなものになります。

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